この休日は、なんとなく奈良県に行きたい感じがありました
そんな思いでいますと、妻から
聖林寺というところの十一面観音が良かったと言っている人がいたよ
何という偶然
私は奈良に行きたくて、妻も、奈良の話をしている
これは、聖林寺へのお導きでしょう
聖林寺前に到着しますと、アスファルトが敷かれた駐車スペースと
砂利の駐車スペースがありましたアスファルトの方にはタクシーが数台います
タクシー専用かな?と思いましたので
運転者さんに聞いてみました
「どうぞ停めてください」と言われましたので駐車しようとしますと
この運転者さんが、誘導までしてくださいました
車を降りて、お礼を言いますと
色々お話をしてくださいまして
山々に囲まれた、目の前の盆地が大昔には、湿地帯であった事
(今は、写真にあるように建物が建って町になっています)
このあたりの地形について
ここから見える山や、古墳について
明治の神仏分離によって、このお寺に預けられてきた事など
歴史的なこと、地理のこと色々教えてくださいました
こうした出会いが旅の楽しみでもあります本当にありがとうございました
お話を聞いて周りを見渡しますと
その歴史が重なり違った景色に見えてきます
この門をくぐりまして境内へ向かいます
門を入りますとすぐに本堂がありまして
本堂の中には、阿弥陀三尊像、立派なお地蔵様(石仏)など
このお堂も見所がたくさんあります
このお堂から見下ろす三輪山、桜井市の町景観は素晴らしいものです
観音堂は、コンクリート造りの部屋になっていて
その部屋のガラス越しに十一面観音像が置かれています
暗い部屋の中、ライトに照らし出されたお姿でした
光背は、壊れているようで、また、博物館にあるようで
この像にはなくなっています
お一人で、ひっそりとこの無機質なお堂の中に居られる姿は
寂しげでもありました
本来ならば、当時のお堂の中、光背もあれば
他の仏像と共にいらっしゃったかもしれません
当然ガラスなど無く、広々としていた事でしょう
このお堂を立替て、仏像を写す計画があるようで
寄付を募っていました
一口1000円となっておりました
新たなお堂が早く出来ることを願いました
ただ、当時この十一面観音像を守ろうと
こうした建物を建て、守っていらっしゃった方々には
本当にご苦労があることと思います
素晴らしい仏像を素晴らしいお姿のまま
お守りいただいていることに感謝です