今年初めての延暦寺は所により雪が積もっていました
先ず訪れました浄土院は、真っ白
参拝者が通るために通路の雪は除雪して下さっていました
真っ白な雪景色の浄土院も趣がありました
静寂の中、寒さの中、集中力が上がる参拝となりました
いつもとは違う雰囲気は、人を特別な気持ちにさせてくれます
真っ白な景色の中での参拝は、心まで白くさせてくれるように感じます
謙虚に御大師様と向き合えたのではないかと思います
横川に移動し、元三大師堂を参拝
こちらも雪が残り、参拝者様はいつもよりも少なく静かでした
その後、いつものように御廟へ向かいます。
元三大師堂から御廟への道には雪は無く
少しの場所の違いなのに雪が多い箇所と
まったく残っていない箇所があることが不思議でした。
射し込む光がとても美しく、何度も足を止めて光を観ていました
林道の木々が、光を浴びて美しく輝いて見えました
その木々の真っすぐで、大きく、凛とした姿に
私は、無我を感じていました
「木に無を感じる」と言う私に対し
妻は、「木もエネルギーを出しているよ、周波数を出しているのよ」
確かに。
生きている木々はそのエネルギーを持っているでしょう。
私が感じていたのは
私のような我欲がなく、ただあるがままにそこに立っている
あるがままにただ生き続けている。無欲さだったのだと思います
立派な木々、そこまで成長した生命力、生き続けるエネルギー
これらの木々も何かを発し続けているに違いありません
魂があり、何かを話してくれているのかもしれません
木々が育っていることで、森は豊かであり、生命力を感じるのでしょう
その生き生きとした中に包まれ、人は安らぎを感じ森林浴をするのでしょう
木々が、あるがままだから
自然の姿そのままだから
私たちは安らぎを覚えるのではないだろうか
何の欲もなく、何かを欲しがるのでもなく
あるがままに、あり続けている
その姿に共感する時、安らぐのではないだろうか
光に包まれた森の中で、そんなことを思っていました
展望台では、冬の澄んだ空の元、雪をかぶった遠くの山まで
美しく見えていました