石段を808段上り境内につきますと琵琶湖を見下ろせます
その先には比叡山があります。
初めて石段を上った時には、長い道のりと感じましたが
何回も登っていると慣れてくるものです
息は上がりますが、気持ちよく感じられるようになります
人間の慣れという感覚は、ありがたいものです
本堂に入りますと、靴を脱いで上がらせていただくことができます
外陣からですが、千手観音様を扉越しに拝見させていただきます
ご挨拶だけさせていただき、その場に座らせていただきました。
我が家とは違う空間、すぐそこには観音様がいらっしゃる
参拝者さんの気配を感じながら、じっと座ります
感じていた参拝者さんや外の様子から次第に離れ、集中していきます
ここでしか感じられないこと
ここだからこそ感じられることに
自分の感覚を向けて、次第にそれさえも忘れて
時の流れていくのも忘れて、ただ座っている
普段できない体験ができます
お寺という場所は、仏像という存在があり、向き合うことができ
仏像を通じてその奥にいる自分と向き合うことができます
自分を見つめ、そのさらに奥には広々とした解放されたものを感じていく
仏様が、この空間が私に対して働きかけてくれるような気がします
気がするだけでも、十分有意義な時間です。
私の中に何かしらの気づきが生じていくまで坐ります
大きな気づきが起きるわけではなくても
ほんの些細なことでも、十分です
満足感を持って境内へ出ますと
美しい紅葉が残っていました。
ありがたいです